(コラム)更年期障害

現代女性は過剰なストレスで心身ともにおしつぶされそうになっています。
その影響が更年期障害の若年化、長期化というかたちでわたしたちのからだとこころに変化を起こしています。 更年期を早めない、長引かせないようにするために更年期に関する知識を深めていただき、
当院では更年期ケアをライフスタイルから治療までご提案します。

第3回:現代女性の更年期

2005年の厚生労働省の発表では日本人女性の平均寿命は85.49歳で21年連続で世界1となっています。終戦直後の日本人女性の平均寿命はほぼ55歳だったので当時から約30歳寿命が延びていることになります。生活水準の向上、医療技術・設備の進歩、乳幼児や若年層の死亡率の低下が長命化の推進力と考えられます。

それでは日本人女性の平均閉経年齢はどのように変化しているのでしょうか?

人生に寿命があるように卵巣にも寿命もあります。
卵巣の寿命は閉経です。
閉経とは、永久的に月経がこないことをいいます。
閉経した後は排卵は起きませんし、女性ホルモンも分泌されません。
実は、当時も今も平均閉経年齢はほぼ変わらず、50〜51歳です。
年代的にいうと、更年期は閉経をはさんで前5年、後5年のほぼ10年間にあたりますので
今までは更年期に該当する期間は約45歳から55歳の10年間でした。

女性ホルモンの変化のグラフ
女性ホルモンの変化のグラフ

ところが、
最近外来で診療をしておりますと30歳半ばから30歳代後半の女性で更年期(卵巣の老化)が始まってしまっている女性が増えてきているのです。(ちなみに更年期の診断は血液検査で行います。)女性の社会進出が進み価値観がますます多様化したことで出産を先送りにしてきた女性が、予定外に更年期が早くやってきてあわててしまう。そういう患者さんが少なくないのです。
もう気がつかれた方も多いと思いますが、人生の寿命は長くなっているのに、卵巣の寿命は短くなっている傾向にあるということです。生活の水準が向上しても、医療技術・設備が進歩しても、卵巣の老化は早まり、寿命も短くなっているのです。

原因は何だと思いますか?